1:1:1お弁当箱栄養管理法(111弁当箱健康法)の対象者・非対象者

111弁当箱法

 このポーションコントロールでは、簡単に食事療法を開始・継続することを目的としているため、主にエネルギー摂取量(食事カロリー)と3大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)を簡単にバランス良く適正化することを目標としています。そのため、多くの糖尿病や肥満症、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の患者さんや、ダイエット目的、健康維持目的の方も良い対象者となります。生活習慣病治療に適切な食事は、健常者の健康維持でも適切なのです。また、糖尿病患者さんでは、肥満合併2型糖尿病の患者さんが最も良い適応ですが、炭水化物率(カーボ)がほぼ一定に適正化されますので、あらゆるタイプの糖尿病患者さんで食後血糖の管理が期待できますし、カーボカウントという血糖管理法を行っている1型糖尿病の患者さんでも、基礎カーボカウントや応用カーボカウントの教育・実践にも利用できます。エネルギ-(カロリー)と食後血糖の管理が簡単になることから、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠の方の食事管理にも応用が可能です。

 一方、この方法の使用にあたって注意を要する方々がいます。塩分制限の必要な高血圧症の患者さんでは、別途食材の調理法に注意が必要ですし、特殊な栄養摂取指示や制限のある方、例えば、腎臓病でたんぱく質制限やカリウム制限のある方などの場合は主治医と相談する必要があります。また、小児肥満の食事療法・食事教育として使う場合も、成長期における適正な体重設定や栄養管理が成人とは違うため、主治医への相談が必要です。アスリートのような運動特性に合わせた特殊な栄養管理が必要な方も対象者にはなりません。  

Ver. 1.0:2023年6月12日

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